1分で話せ
サマリー&レビュー
内容
「説明のコツ」について記載されており、ポイントは下記である。
- 「主張 → 根拠 → 実例」の3段構成で話す
- 「主張」と「根拠」のロジックで「左脳」を納得させ、写真や絵などの「実例」で「右脳」を刺激する
- 最後に「超一言(自分の伝えたいことを一言で表したキーワード)」で包み込む
- 説明のゴールが「人に動いてもらう」であることを意識する
対象者
- 他人に説明する機会が多い人
- 話が長い人、「で、結局何が言いたいの?」と指摘されがちな人
- ビジネスパーソン全般
難易度
- 前提知識などは必要なく、平易な言葉が用いられており読みやすい
- 本の厚さも薄めで、数時間あれば通読できる
評価
★★★★★(5/5)
- 仕事の基本でありながら実践するのが難しい(できている人も少ない)、重要な内容がわかりやすくまとめられていた
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは
ピラミッドストラクチャーに沿って人に話せば良い。「主張」と「根拠」のロジックで「左脳」を納得させ、写真や絵などの「実例」で「右脳」を刺激する。最後に「超一言(自分の伝えたいことを一言で表したキーワード)」で包み込む。最終的には「想い」も重要。
- 主張
- 根拠
- 実例
- 根拠
- 実例
- 根拠
- 実例
- 根拠
例
吉野家が好きです。 まず、早い。座ったかどうかのタイミングで、店員さんが牛丼を出してくれますね。 次に、安い。今時どこで食べても大抵500円はかかります。 最後に、うまい。想像してみてください。お腹がすいた時に牛丼をかきこんだことを。 だから、僕は吉野家が好きなんです。
作成のヒント
- 結論(主張)を出すためには、「問う」のが良い。根拠を並べ、「だから何?」と問う
- ロジカルとは、「主張と根拠の意味がつながっている」ということ
- 一発で作れることはなく、常に何度も作り直しをする
- 心を動かすのは、「頭の中に生まれたイメージ」
- 「考える」とは、自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工しながら、結論を導き出すこと
プレゼンのゴール
ゴールは「人に動いてもらう」こと。相手が動くためにできることはすべてやりきる。 \(何のためにプレゼンするのか = 誰に、何を、どうしてもらいたいのか\)
「話す」ポイント
使う言葉
- 中学生でもわかるレベルの言語で作る
- 使う文字・言葉を少なくし、文章をややこしくしない
- 短く、言いきる
使うスライド
- グラフにする
- 状況を「位置」に込める
- スライドは「読まずに頭に入れる」
知識
フレームワーク
SDS
Summary(まとめ)- Detail(詳細)- Summary(まとめ)
PREP
Point(主張)- Reason(根拠)- Example(例示)- Point(主張)
PCSF
Problem(問題)- Change(変化)- Solution(解決策)- Future(未来)
新しい取り組みを説明するときに使える。
会議では「ポジションをとる」ことが重要
ポジションをとり、結論を出し、その結論をサポートする根拠も見せることで、聞き手と「議論」することが可能になる。
- 「配慮はしても、遠慮はするな」自分の意見を言うことは、むしろ望まれている
- ポジションをとらないと議論が進まない
- 曖昧なことでもその場で判断する
その他
- 主観の自分を意識していくことを「メタ認知」という
- 優れたビジネスリーダーは、この能力が優れている
- とっさに意見を求められたときの対応
- 問いは何か、どういう形式で答えるか、だけはしっかりととらえる
- 自分の話を聞いてくれているような気がしない
- 声を大きくするだけで、7割方解決する
- 相手の課題を解決するのが営業の仕事